或る愚か者の独白
乾いた血液はドス黒く一瞬の紅は幻に
幻覚は覚醒によって壊され
昏い現実に置き去りにされる
痛みだけが安楽を与え
目を潰し耳を削ぐ事で永遠の幻覚を手に手に入れる
何度も何度も夢想するソレはまるで自慰行為
結局は越えられずに只現実を悲観し続ける
高笑いが喉を突く
いっそ狂えたらどれだけ楽か
そんなことを考えながら今日も僕は手首を切る